2020年09月18日 1641号

【安倍は倒した 原発もやめさせる 老朽原発うごかすなと1600人】

 9月6日、「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」(同実行委員会主催)とデモが行われた。ZENKOも呼びかけ団体として参加し、全体では1600人以上が結集した。

 主催者を代表し福井県小浜市妙通寺住職の中嶌哲演(なかじまてつえん)さんは「安倍政権崩壊をめぐって立法、行政、司法も動揺を余儀なくされる。老朽廃炉から原発ゼロをめざす広大な世論と運動の前進をこの大集会から始めよう」と訴えた。福井原発訴訟や老朽原発40年廃炉名古屋訴訟、茨城東海第二原発の地元住民、原発賠償関西訴訟原告団などの闘い、地元若狭のアメーバデモで聞いた声の紹介など、全国各地から多数の発言が続いた。

 集会決議には「新型コロナの終息が見えない中でも、声を委縮させることはない。原発立地〜電力消費圏を結ぶ裾野の広い大きな運動で、老朽原発再稼働阻止を突破口に原発全廃を勝ち取り、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しよう」とある。今回、かつてない1000以上の団体、個人が賛同し、反原発運動の大きな広がりを感じた。

 ZENKOは50人以上が参加し、御堂筋デモでは、「コロナ・原発危険!ワイロより廃炉」の横断幕、反原発ドラム缶と黄色の傘に「老朽原発廃炉!」が、沿道の市民の注目を集めた。デモ終盤には台風10号の土砂降りにずぶ濡れになりながら「原発動かす自公政権は退陣」と声を上げた。

 韓国では3日未明、台風9号によりプサンの古里(コリ)、新古里(シンゴリ)原発4基の外部電源が喪失し非常発電機が自動稼動する異常事態が起きたとのニュースが頭をよぎった。自然災害の前では原発はリスクでしかない。その危険性は増すばかりだ。ましてや老朽原発を動かすなど非常識きわまりない。「今すぐ原発廃炉に!」と闘う思いが強くこみあげてきた。

(ZENKO関電前プロジェクト・秋野恭子)

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