2020年09月18日 1641号

【決めるのは議会でなく市民/「なめんなよ!の会」が大阪市廃止にノーを】

 9月4日、大阪市内で「なぜ急ぐ!? 大阪市つぶし―コロナ対策やる気なし―大阪どうする? ミーティング」(主催「おんな・こどもをなめんなよ!の会」)が開かれ、約80人が参加。2度目の住民投票となる大阪「都」構想を止める展望を4人が報告した。

 山中智子大阪市議(日本共産党)は「“二重行政の解消・広域機能の一元化・強化”は、担い手が変わるだけで住民からは遠くなる。住民サービスと住民自治は両方とも低下する。百害あって一利なし。みんなが一害、二害と伝えていけば必ず住民投票に勝てる」と訴え、参加者が拍手で応えた。

 野々上愛大阪府議(民主ネット)は、賛成派しか発言させずに住民投票を議決した府議会のいびつさを報告し、「新型コロナ感染症対策は都構想では解決できない」。大椿ゆうこさん(社民党大阪府連副代表)は「コロナの影響で解雇・雇い止めになった労働者が、8月末時点で大阪府は4194人。全国で2番目に多い」、大石あきこさん(れいわ新選組)は「都構想はインバウンド需要頼みの政策。その前提が崩れている」と指摘した。

 会場からはなぜ今住民投票?≠ニの発言が続く。医療労働者は住吉市民病院のように病院がなくされる危惧を述べ、保育労働者は感染防止のために現場の体制整備を、と訴えた。

 司会の山本よし子さん(OPEN<平和と平等を拓く女たちの絆>)が「コロナウイルス危機で、仕事が奪われ市民の命が危険にさらされている中、都構想は要らない」と強調し、9月25日17時30分から京橋駅前で行う緊急スタンディングをはじめ、行動を広げていくことを確認した。

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