2020年09月25日 1642号

【テントひろば10年目大集会 原発は安倍とともに去れ 放射能汚染水を海に流すな】

 9月11日、「経産省前テントひろば10年目大集会〜トリチウム等放射能汚染水を海に流すな」に残暑・コロナ禍の中、距離をとり300人が参加した。

 元テントひろば共同代表の淵上太郎さん、正清太一さんはじめ9人の遺影に語りかけるように、三上治さんが「廃炉までの長い射程をもった反原発の闘いは持続し、推進派を追い込んでいる」と主催者あいさつ。

 講談師の神田香織さんが「原発は安倍とともに去れ」と一喝。福島県双葉町からの避難者・亀屋幸子さんは「健康被害がひどい。同じ苦しみを味わわせたくない。東海第二再稼働させないで」と訴える。

 テント強制撤去後も座り込みを続ける曜日ごと担当の市民らが取り組みの特色を報告。テント訴訟弁護団の大口昭彦さんは「原発をやめない背景に、敵基地攻撃論と核武装がある」と指摘した。

 テント訴訟弁護団長の河合弘之さんは「世論が停滞しないようかき回し毎日意思表示し続けることが大事」と励ます。「動くことのない東海第二、再処理工場に金をつぎ込む。無責任だ」と批判したのは、さようなら原発呼びかけ人の鎌田慧さん。同じく落合恵子さんは「亡くなった方が私たちに残していくのは、たったひとつ。この志を失うな。茶番のような総裁選に答えを出そう」と呼びかけ、岐阜女子大客員教授・福永正明さんが「安倍政権の原発輸出は完全に止めた。大きな成果だ」と力強く報告した。
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