2020年10月02日 1643号

【MDS20周年集会 国際連帯メッセージ】

アメリカ民主主義的社会主義者(DSA) 国際委員会書記局

 民主主義的社会主義をめざすみなさんの熱い思いを我々は共有している。

 我々は、沖縄の辺野古の豊かな自然を破壊から守り、日本から米軍基地を撤去するみなさんの闘いを支持する。全世界から核の脅威を根絶し、平和な世界を築く目標も共有している。

 現在、米国ではコロナ感染とともに拡大するファシズム運動という二重の害悪に直面しており、これが米国の民主主義のみならず全世界の民主主義諸国に対する脅威となっている。世界中の組織が共にこの闘いに立ち上がり、我々への支援を歓迎する。信頼と社会的正義、そして平等と平和に基づいた将来のために、共に闘おう! 連帯して。

イラク労働者共産党書記長 サミール・アディルさん

 社会主義政党や共産主義政党の設立は労働者階級と民衆のより良い世界を勝ち取る闘いの成果だ。特にMDSがその展望と役割を日本の民族主義的な運動と切り離すことができていることは注目に値する。MDSはイラク占領を終わらせる国際連帯の戦線の建設に率先して取り組んだ。MDSとともに韓国、フィリピン、インドネシアを訪問し、連帯運動について話し合った。

 MDSは世界の貧困に反対する99%の運動に連帯し、南北朝鮮民衆がより良い世界と東アジア平和のために団結する連帯を築いてきた。

 同志の皆さん、労働者や女性や自由と平等を望む民衆のために、我々の運動を維持し推進しなければならない。国際連帯万歳。

フィリピン 戦争と貧困に反対する子どもと家族の運動(ABAKADA-MAPALAD KA)ポール・ガランさん

 フィリピンではかつてマルコス独裁を終焉させ(86年)、いま日本では安倍首相が辞任。MDSとわが組織をつなぐ市民の力による闘いと勝利は素晴らしい。

 新型コロナ感染症が今なお命と生活を破壊している。失業者が増大し、貧しい労働者家庭の子どもたちの多くが教育の機会を奪われている。ドゥテルテ政権の無能ぶりは明らかだ。

 ABAKADAは、貧困家庭の子どもたちに教育と給食を提供するという使命を継続するため、「世界のセレナーデ」―すべての子どもは私の子ども―オンライン・コンサートをネット上で開催し資金集めをする。

 民主主義的社会主義の運動を強めていこう。国際連帯に幸あれ!

韓国 代案文化連帯 運営委員長 ユ・ミヒさん

 コロナと気候災害で世界の民衆が苦しんでいる。韓国では「水爆弾」というほどの梅雨、次々とやってくる超大型台風…。日常が崩れ、未来を予測できない暗澹(たん)とした現実が若者の意識を規定している。

 東海岸に密集する原子力発電所では強力な台風によって停電と稼動中断を繰り返している。資本によって破壊されてきた世界の姿だ。

 資本主義が強制する競争と搾取、孤立を乗り越える代案社会をどのように作っていくのか、知恵を集めなければならない時だ。民主主義的社会主義運動が、そのような時代の危機を克服し、代案を創りあげることができると思う。私たち代案文化連帯も、その道を共に歩んでいく。
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