2020年10月02日 1643号

【区議会に陳情提出/介護保険料負担軽減へ給付制度の創設を 東京・足立区】

 足立区では第8期介護保険事業計画の検討が進められ、来年から向こう3年間の介護保険料が決められる重要な局面を迎えています。

 平和と民主主義をともにつくる会・東京では、前回選挙時にたくさん寄せられた「介護保険が高すぎる。なんとかして」の声に応える施策として「介護保険特別会計の枠組みでなく、一般会計から保険料軽減予算=補助金を出させる」ことを対区要求としました。他派や区民から同趣旨の陳情等は出されたことがなく、私たち独自のアイデアで面白い! 介護保険料負担軽減給付金をみんなに配れと求める大運動を起こそうと事務局会議で話し合い、コツコツ取り組みを進めてきました。

 9月30日に開催される厚生委員会に陳情がかけられる予定で、この場で介護保険料の値上げ案についても質疑されます。足立区の介護保険料は、今ですら基準額(住民税非課税の人の額)6580円のものが、さらに7070円〜7270円へ値上げする案が出されています。

 足立区の高齢化率は24・78%と23区で一番高い状況です。7月に行われた地域保健福祉推進協議会では、自民党の議員からすら「介護保険の仕組み自体が限界にきている」とまっとうな指摘がされており、私たちも当然国に対しても国の負担割合の引き上げ等税の投入による値上げ抑制策を求めますが、同時に、住民に一番身近な自治体で区民の介護保険負担を和らげる早急な対策が必要です。

 8期計画では、所得段階についても現行の14段階から17段階に広げ、最高額(所得1800万円以上)の人の保険料率は基準額の人と比して2・70だったところを、2500万円以上の人は4・50にまで引き上げることも検討されています。会でも「高額所得者へは率の引き上げをすべき。だけど要求としては掲げにくいね」と話していた折で、我が意を得たり、です。

署名も238筆

 9月議会へ陳情を提出し、あわせてその趣旨の署名を計238筆提出しました。署名協力された方には今後、10月に開催される公聴会に一緒に参加し意見を言う、パブコメを提出するなど、再訪し行動提起をおこなっていきます。署名自体も保険料改定が議決される3月議会まで継続します。

 今取り組まないと、次は3年後になってしまいます。介護保険制度の抜本的改革を掲げ、要求実現へ強く働きかけていきたいと考えています。

(平和と民主主義をともにつくる会・東京 土屋のりこ)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS