2020年10月09日 1644号

【カジノの予算はコロナに回せ 横浜パレード/林市長リコール署名 いよいよスタート】

 9月22日、横浜・桜木町駅前。「横浜カジノ絶対いらない」「林市長はリコール」ののぼり旗が林立し、人目を惹(ひ)く衣装をまとった男女が「カジノはNO」のプラカードを掲げ「受任者募集中」のチラシを配る。「さよならカジノ横浜パレード」に先立つ宣伝行動がにぎやかに始まった。

 エイサーやケーナ演奏をはさみ、市民が次々にマイクをとる。「ギャンブル依存症が世界で一番多い国は日本。カジノができると依存症の人がもっと生まれる。林市長のファンタジー土建政治はもうまっぴら」「日本の将来どうなるのか。われわれ次第。何としてもこの政治を終わらせるしかない」「菅さんが首相になった。菅―林ラインは強固。まだまだカジノのことを理解していない市民がいる。一人でも多く声をかけよう」

 林市長の説明のまやかしも批判された。「市長が期待する何千億円もの収入を上げるには山下埠頭に巨大カジノが3つ必要。今の横浜の観光収入より多い金額を山下埠頭だけで生み出さなければならない。そんな計算が合わないことは子どもでも分かる」

 初披露の『市長リコール数えうた』は「(1)いったん白紙と(2)ニセ公約し(3)三密カジノを(4)呼ぶと変わり身…」と続き、『うさぎとかめ』の替え歌は「もしもし林/市長さん…リコールしなけりゃ/止まらない」と歌う。カジノの是非を問う住民投票条例制定の直接請求署名に取り組んでいるグループからも「林市長に投票した有権者の多くもカジノ誘致に反対。みなさんとともに闘っていく」と決意表明があった。

ダンスミュージックで

 最後に、平和と民主主義をともにつくる会・かながわの青島まさはる代表が「10月5日、リコール直接請求の署名活動が始まる。市民の権利を行使するとても大切な署名にぜひご協力を」、鶴見リコール署名センターから「署名を集める受任者には、横浜市の有権者であればなれます」と呼びかけ、パレードに出発。

 みなとみらい地区から赤レンガ倉庫前を通り、象の鼻パークに至るサウンドパレードでは、リズム感あふれるダンスミュージックに乗せて「カジノはいらない/どこにもいらない」「カジノの予算をコロナに回せ」とコール。4連休の最終日を楽しむ若者たちの中には、スマートフォンのカメラを向け、ピースサインとともに体を動かす姿も見られた。

 鶴見リコール署名センターは、署名簿が届く10月9日、鶴見駅前で署名スタートイベントを開く(西口16時〜、東口18時〜)。



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