2020年10月16日 1645号

【カジノよりコロナ対策 市民50万人の市長リコール署名実現へ】

 昨年8月22日、林文子横浜市長は、IR(カジノなど統合型リゾート)誘致を行うことを発表しました。前選挙での「IR誘致については白紙にする」という公約を破っての発言です。

 横浜市は376万人が住む日本で一番大きい政令指定都市です。それは、自治がとても遠い都市ともいえます。図書館は各区に1か所、中学校給食もやっていません。なのに、支払う税金は高い。子育て環境など生活しやすいとはいえないのが横浜市です。

 依存症などの問題もあるカジノには、市民の6割以上が反対意見を持っています。この間、市内の多くの市民グループや政党が取り組みを始めました。私たちも「カジノの予算をコロナに!」を合言葉に「さよならカジノ鶴見リコール署名センター」を作って、街頭や戸別訪問で受任者(署名をしてくれる方)を集め、市長リコールの取り組みを進めています。

 でも、残念ながら、市民の「カジノいらない」の声に応える運動は、まだ、一丸となって進めるところには至っていません。9月4日からは、「カジノの是非を問う住民投票条例制定の直接請求署名」が行われています。その署名のさなか、25日の市議会で住民投票について聞かれた市長は「IRは、住民投票で決めるものではない。国の方針の中でやっている」と発言。首長でありながら、直接請求権を否定しました。

 いよいよ10月5日、林横浜市長のリコール署名スタート。日本一大きな政令都市で初のリコール署名です。横浜市はアベノママ内閣∞大惨事内閣≠フ菅首相の地元で、林市政を支える菅政権のカジノ推進へのNOともなります。

 「人の不幸の上に成り立つカジノに頼る未来を子どもたちに残したくない」「市政は私たち市民のもの」「カジノより医療、福祉、教育、文化、環境! コロナ対策を!」。市民の圧倒的な声を50万人のリコール署名で実現したいと思います。皆さんのご支援、よろしくお願いします。

(平和と民主主義をともにつくる会・かながわ 青島美千代)

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