2020年10月16日 1645号

【大阪「都構想」反対の逆転勝利は可能だ/11月1日投票に向け全力 市民の手で説明会を】

 大阪市を解体する「都構想」の是非を問う住民投票(11月1日)を前に10月3日、「みんなで大阪『都構想』NO!御堂筋デモ」(主催―ZENKO、平和と民主主義をともにつくる会・大阪)が取り組まれた。途中からデモに加わる人もあり、約150人となった。

 デモには大阪市民だけでなく隣接市をはじめ府内の各市からも参加があった。大阪市が解体され特別区にされると、隣接する市でも議会の決議だけで特別区にできる。大阪市だけの問題ではないからだ。

 ともにつくる会・大阪代表山川よしやすさんは「コロナ危機により637億円も税収減した大阪市を財源・権限のない特別区に4分割してしまったら、市民の生活は守れない」と強調。世論調査では賛成が優勢だが「オセロのようにひっくり返し『反対』と書いてもらえるよう訴えよう」と力を込めた。

 コロナへの対応を迫られる教員、看護師は「都構想よりコロナ対策を」。「どないする大阪の未来ネット」「大阪5区市民連合」「解放区ユース」などのともに闘う決意や「大阪市こわして/税金まきあげ/何をするやらご用心/あああ〜ぼーったくり」と『お富さん』の替え歌も登場。リレーアピールでは、若者、野宿者支援の市民、横浜市の参加者から「都構想はサギ」「維新を倒そう」と怒りの発言が続いた。

 デモが御堂筋を進むと飛び入り参加。「維新が成長を止めていることに気づこう」「維新市政の市民病院つぶしを止めさせよう」と訴えも。沿道では手を振り応える人、中には「都構想NONONO」のコールが「GOGOGOに誤って聴こえる」と忠告する人もいて関心の高さがわかる。

 住民投票まで残された期間はわずかだ。チラシ配布、電話かけとともに、10月11日に城東区で行う「市民がつくる大阪『都構想』住民説明会」が呼びかけられた。

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