2020年10月16日 1645号

【辺野古県民大行動に700人 県民の決意は揺るがない 意見書1万5千筆を超える ZENKO沖縄参加団】

 10月3日、沖縄・辺野古キャンプ・シュワブゲート前で毎月第1土曜の「県民大行動」が再開した。県民大行動は新型コロナ感染拡大防止のため2月以来8か月ぶりで、約700人が辺野古新基地建設阻止の意思を改めて確認した。

 集会には、玉城デニー知事からメッセージが寄せられた。「意見書が速報値で1万5千件を超えた。13年の埋め立て承認申請の際の約5倍。これは県内外の多くの方々が関心を持っていただいた結果」とし、「コロナ禍の中、工事を強行する政府の姿勢は断じて容認できるものではない」と全身全霊≠ナ反対する決意が示された。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「圧倒的な数の意見書により玉城知事は心置きなく変更申請書を不承認にすることができる。また圧倒的な民意、意見書の数が今後の裁判闘争の中でも力となる」と意見書運動の意義を語る。

 また沖縄平和運動センターの山城博治さんも「県民の勇気、決意は揺るがない。訴えを我がものとして各地での学習会、街頭で訴えをした多くの皆さまに感謝。コロナの中、オール沖縄は全国から辺野古への参加自粛を求めていた。全国の仲間はそのことを理解して、今回数千の意見書を届けてくれた」と全国に連帯が広がっていることを報告。また「名護市安和(あわ)では先週木曜、わずか数人の行動に稲嶺進元名護市長など3人の首長を経験している人が参加した。第一線を退いても選挙公約を守ろうとする姿に目頭が熱くなった」と引き続き現場での阻止行動を呼びかけた。

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団として合流し、久しぶりに結集した喜び、そして意見書運動成功の高揚感を感じた。ZENKOからも意見書815件を送ったことが沖縄で大きな力となっていることを実感した。引き続き、沖縄参加団、団結まつり、スピーキングツアーと連帯を広げ、新基地建設を阻止したい。

(ZENKO共同代表・田中拓真)

 
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