2020年10月23日 1646号

【介護に向き合った現場の声で PCR検査実施へ市の回答引き出す 西宮市】

 ZENKO兵庫による「重症化のリスクが高い高齢者施設に対する西宮市の対策への要望」(8/26)に対して、9月18日付けで市の回答を受け取りました。

 その内容は、これまで高齢者施設での介護職員、利用者が新型コロナウイルスに「感染した疑い」だけではPCR検査はできなかったが、介護従事者の検査実施について保健所と介護事業所が協議して行うなど、西宮市独自の感染対策が打ち出されたものです。

 利用者と職員を感染から守る姿勢に変えさせた力は、集団感染につながりかねない事案を経験して保健所や行政の責任を厳しく追及したこと、職員みんなが日々コロナ感染を出さないよう介護に向き合ってきた現場の努力にあったと思います。

 「もしコロナで感染したら命にかかわる。今でもPCR検査を受けさせてもらいたい」「起こった時にどうしていくのか行政が先頭に立ってほしい」「密で入浴介助していた。自分が感染して他の利用者さんに移していたら責任をどうとるのか不安」「ちゃんとしたマニュアルで安心して安全に利用者さんと接する状態を教えて頂きたい」「月1回の検査を」などの声は他事業所も抱えています。

 今回の回答の上に、10月7日付けで各事業所に市の感染対策マニュアル、新型コロナ感染症にかかわるPCR検査等受診支援事業の独自対策が通知されました。

 今後も現場の実態を反映させるため、他事業所ともつながり要求や改善への声を集めていきます。

(西宮市・デイサービスつむぎの家・畑京子)

 
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