2020年10月23日 1646号

【ZENKO沖縄参加団 顔のみえる連帯深める】

 10月2〜4日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団は、再開された辺野古県民大行動に連帯参加し、基地や戦跡も訪れた。その報告を寄せてもらった。

「私たちの」基地問題解決へ

 10月2日、晴天のもと那覇空港に降り立ち、3日間の沖縄の旅が始まった。

 ひめゆりの塔、平和の礎(いしじ)、沖縄平和祈念資料館、糸数アブチラガマ、キャンプ・シュワブゲート前、安和桟橋、チビチリガマ、沖縄恨(ハン)之碑、読谷村、嘉手納基地、普天間基地等々、時間を目いっぱい使って回った。

 今まで画像や文字でしか知りえなかった場所を実際に訪れ学習し、大変充実した旅であったが、同時に自分が無知だったことを反省する機会でもあった。都合の悪いことには目を瞑(つむ)り基地という負担を押し付けているこの現状は明らかな差別であると、今回本当の意味で理解した。自分が差別をしている側との自覚はなかったが、無知も罪である。

 市民は今も沖縄の地で戦い続けている。現実を知った今、より考えを広げ「私たちの」基地問題解決のためにできることをやっていきたいと強く思う。

  (大学生・G・S)

75年前の現実を知るべき

 ひめゆりの塔や平和資料館で残されている生々しい証言の数々、そして真っ暗な、負傷兵の処置場所にもなったガマ。この現実からまだ75年しか経っていないということ、そしてたった75年前に本当にあった話。

 今回の沖縄訪問は、そのことを一層、強く感じさせる時間となった。平和の原点がここにある。

 為政者たるものは、先ずここに来て、75年前に起こった現実を知るべきである。そうすれば、沖縄の人びとが民意を何度も何度も踏みにじられても、なぜここまで辺野古新基地建設に抵抗を続けるのか理解できる。

 設計変更申請に対する意見書が県外からも多く寄せられ、沖縄の人びとと勇気と希望を共有できたことを集会で実感した。市民同士の連帯をさらに強くしていかねばと思う。

 沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんと一緒にドローンを飛ばし、彫刻家・金城実さんのアトリエで膝を突き合せて話を聞いた。顔のみえる連帯感が一層深まった。11月15日団結まつりに参加される金城さんとの再開が楽しみだ。

(大阪・枚方〈ひらかた〉市 松田久子)

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