2020年10月30日 1647号

【意見書1万8904件集中/「抗告訴訟」門前払い許すな/「サンゴ移植訴訟」勝利へ】

 10月14日東京で、「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実行委員会主催「辺野古裁判勝利!学習集会」に214人が集まった。

 主催者の木村辰彦さんは「防衛省の設計変更不承認を求める意見書が1万8904件、13年埋立承認時の6倍届けられた」と意見書運動の広がりに胸を張る。

 沖縄から辺野古関連訴訟弁護団・加藤裕(ゆたか)さんが「辺野古から人権と民主主義を問う」と題し講演。「公有水面埋立の処分権は知事にある。防衛局が行政不服審査を申し立て国土交通大臣が引っくり返し、最高裁が地方自治を否定する判決を出してしまった」と「国の関与取消訴訟」判決を批判。「侵害された自治権を取り戻す那覇地裁の『抗告訴訟』では8月、裁判官が『審理終結、11月判決』を告げた。中身を審理せず門前払いは許されない。また、沖縄防衛局のサンゴ4万群体移植申請を県が審査中に農林水産大臣が介入。違法と提訴した『サンゴ移植訴訟』も福岡高裁那覇支部で継続中だ。民主主義・地方自治破壊を許さない裁判の勝利を」と訴えた。

 日本自然保護協会の安部真理子さんは「新基地建設に伴う環境問題」として、「ジュゴンの鳴き声らしき音を2か所186回録音」「水深30bの泥上で生息するコモチハナガササンゴは移植対象外」など生態系の危機を指摘。「大浦湾が日本初のホープスポット(希望の海)に登録された。工事を止め環境調査をやり直し周辺環境に保護の網をかけることが必要」と求めた。
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