2020年11月13日 1649号

【大阪に続こう 横浜リコール署名折り返し点/林市長を揺さぶる直接請求運動】

 「昨日、大阪市の住民投票で都構想否決。飛び上がって喜んだ。その勝利を横浜でも」。さよならカジノ鶴見リコール署名センターの青島まさはるさんが興奮した口調で語り始める。11月2日、鶴見区内で開かれた「みんなで話そう!成功させよう!林市長リコール署名ライブ&トーク」の基調報告だ。

 リコール署名運動中盤。住民投票条例制定と合わせた二つの直接請求運動は、林文子市長を動揺させている。当初「住民投票で決めることではない」としていたが、その後「結果を尊重する」と。10月28日の記者会見では、住民投票で反対多数なら誘致を撤回するかと問われ、「私個人としてはそう」と明言した。

 リコール署名集めの成功が、カジノ誘致を断念へと追い込む。トークではそんな発言が相次いだ。「住民投票条例には市議会の壁が厚い。リコールの法定数達成が重要」(みんな集まれ!カジノ反対鶴見の会・金谷和夫さん)「二つの直接請求がパラレルで。これまで日本でなかったこと。誇りを持っていい」(同・伊藤新さん)「リコール運動の上積みで新しい市長を誕生させていきたい」(旭区カジノ問題を考える会・吉野拓造さん)

 清水康之さんのケーナ演奏に続いて経験交流。「地元選出市議にカジノへの賛否を問う一言メッセージはがきを」「街頭だと急いでいる人が多い。地域の人のドアをノックして訪ねるとじっくり話ができる」「体を大事に、みんなで団結して」「国民健康保険料が高くて、など初対面の人と直接対話。私のほうが励まされる」「ツイッターの活用も」「呼びかけはゆっくりはっきり、子どもやお年寄りにわかるように」。創意ある取り組みを共有した。

 同センターが集約した署名は、11月2日現在4437筆。残る1か月、戸別訪問による署名集めに全力を上げる。

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