2020年11月27日 1651号

【オスプレイ試験飛行に抗議/千葉で600人が集会・デモ】

 陸上自衛隊は11月6日、千葉県木更津市の木更津駐屯地に暫定配備したCV22オスプレイの試験飛行を始めた。この日、同市の住民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」は抗議行動を行った。

 防衛省は中国対応を念頭に陸自のオスプレイを17機まで増やし、南西諸島“防衛”に活用する考えだ。オスプレイの購入費用は3600億円。加えて、メンテナンス費用は20年間の運用で、仮に無事故であっても、4460億円かかるという。主たる訓練飛行先の一つが千葉県の習志野演習場だ。

 11月7日、隣接3市の市民団体が「オスプレイいらない! 習志野・八千代・船橋ネットワーク」を結成し、600人の参加で集会・デモ。野党の国会議員も「何度も墜落した欠陥機。騒音もひどい」と強調した。

 習志野駐屯地には2007年よりパトリオットミサイルPAC3が配備され、反対運動が取り組まれてきた。防衛省は木更津市以外には訓練飛行などの説明を一切していない。3市の市長は連名で防衛大臣あてに「十分な説明」を求めたが、何の回答もない。

 3市には100万人が暮らす。ネットワーク共同代表の吉沢弘志さんは「もし墜落したら大変なことになる。訓練するな。世界からオスプレイを放逐すべき」と訴えた。「オスプレイいらない」の闘いは習志野演習場周辺からも火がついた。
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