2020年12月11日 1653号【力強い８５０００人の会員 ―米連邦議会・州議会選挙で巨大な前進― ２０２０年11月19日 ＤＳＡ（アメリカ民主主義的社会主義者）全国政治委員会 （上）】 |
| 11月１日の米大統領選結果について、日本のメディアはトランプ敗北、バイデン辛勝の動向しか報じない。だが、同時に行われた連邦議会と州議会の議員選挙では、ＤＳＡ（アメリカ民主主義的社会主義者）を先頭に社会主義をめざす勢力が米国史上かつてないほど大きく前進した。ＤＳＡの会員は８万５千人以上に達し、飛躍的な発展を遂げた。全国政治委員会のニュースを２回に分けて紹介する。 先月は私たちすべてにとって〝何十年間のことが一気に起きる数週間〟（レーニン）となった。選挙結果判明が引のばされた時、ＤＳＡの会員は団結して民主主義を要求し、「すべての票を数えろ」という叫び声がはっきりと鳴り響いた。 民主党のエスタブリッシュメント（既得権益層）は社会主義をめざす私たちの運動を見くびっているが、私たちはこの世界に対する自らのビジョンが支持されていることを知っている。私たちは勝利しつつある！ 全米の同志たちの精力的な活動によって、私たちが推薦し支持した候補者と住民投票の73％が勝利した。 今や私たちには32州で私たちのビジョンを代表する１５５人の議員らがいる！ フロリダ州では15ドルの最低賃金が、ポートランド（オレゴン州）では無償の就学前教育が、ボールダー（コロラド州）では法定代理人抜きの立ち退きの禁止、メイン州南部では15ドルの最低賃金、借家人保護、顔認証システム禁止、グリーン・ニューディールの直接請求が実施される！ ４人のＤＳＡ会員（アレクサンドリア・オカシオコルテス〈ニューヨーク州〉、ジャマール・バウマン〈同〉、ラシーダ・トレイブ〈ミシガン州〉、コーリー・ブッシュ〈ミズーリ州〉）が連邦議会下院議員となった。マサチューセッツ、メイン、バーモント、ニューハンプシャー、ニューヨーク、デラウエア、ペンシルベニア、ロードアイランド、メリーランド、ミネソタ、ハワイ、モンタナ、ミシガンで複数の州議会議員が生まれる。 私たちは、選挙制度のおかげではなく、この制度にもかかわらず勝ったのだ。祝福すべきことだ！ 私たちは同時に、世界の他の地域の勝利を祝福する。とりわけボリビアは、労働者の団結の力で勝利した輝かしい実例だ。私たちの闘いが国際的であるといううれしいメッセージである。 ≪続く≫ （注）10月18日、ボリビア大統領選で左派のＭＡＳ（社会主義運動）のルイス・アルセ候補が当選した。  |