2020年12月11日 1653号

【沖縄・韓国とともに武力なき世界へ 全国6会場でZENKOスピーキングツアー 東アジアに平和を築く朝鮮半島終戦キャンペーン】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)主催のスピーキングツアーが、11月29日の神奈川集会を皮切りに全国6都市で繰り広げられている。

 集会では、サード(高高度ミサイル防衛システム)配備と闘う韓国ソソンリの最新映像を上映。11月27日、資材搬入を村民は道路封鎖により阻止し、「私たちは守りぬく/戦争のない平和の土地に」と歌う。

 韓国・代案文化連帯のユ・ミヒさんはリモートで「コロナ災害を克服し、気候災害を防ごう」と「朝鮮半島終戦平和キャンペーン」を呼びかけた。

 メイン報告は、沖縄ドローンプロジェクト・奥間政則さん。宮古島や石垣島の自衛隊基地建設の現状を示し、「問題は辺野古だけではない。これは日米合同訓練だ」と警鐘を鳴らす。質問に答えて「県民投票が埋め立てにイエスかノーかとシンプルに問い、若者が動いたように、世論に訴える運動を。沖縄県民だけでなく日本国民全体で考える問題だ」と指摘した。

 活動報告は「リコールは厳しいが、来年の横浜市長選でカジノ反対の市長を誕生させられるよう市民一人一人と対話を続ける」「1月、初めて沖縄に行く。沖縄の歴史を勉強し、政府の歴史隠蔽や民主主義無視を徹底して追及したい」「子ども全交で活動する中学生が朝鮮学校を訪れ、交流。これを刺激に、無償化除外に反対する運動を頑張る」「知り合った一人が福島歌舞団に正式に入団した。来年の福島公演に向け胸が高鳴っている」と続く。

 画家の山内若菜さんは「核兵器禁止条約の1月発効を記念し、2月から原爆の図丸木美術館で展示をする。発表する作品『Mの扉を開く』のMはムーブメント、動こう、発信しよう。弱いものが虐げられる、でも本当は強い。存在の美しさをこの絵で語りたい」。

 最後に、横浜から沖縄へ熱い思いを伝えるメッセージ・パネルを贈る。奥間さんは「辺野古だけじゃなく日本にはいろんな問題があることがよく分かった。みんなめげずに頑張っていこう」と謝意を表した。

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