2020年12月18日 1654号

【民主主義的社会主義に進もう/みんなの勇気が社会を変える/各地でMDS集会】

 11月から12月にかけて全国で「菅政権の新自由主義路線と対決し、民主主義的社会主義に進もう MDS(民主主義的社会主義運動)集会」が開催され、MDSとともに闘おうと呼びかけた。11月22日大阪・枚方(★ひらかた)市、29日岡山市での地域集会の報告が寄せられた。

「ともに社会を変えよう」に「何かできるのでは」とMDS加盟 大阪・枚方

 11月22日、枚方MDS集会は約30人の参加で開催されました。地区委員長の基調講演では「安倍より悪い菅内閣」が強調され、医療問題研究会の医師からは新型コロナウイルスについての講演。市中感染がひろまり枚方でも介護施設でクラスター発生している今、PCR検査拡充が緊急に必要なことが確認されました。

 グループ討議では、街頭署名行動で知りあって参加した若者に、「MDSに入り社会を変えよう!」とストレートに訴えたところ、彼は「仲間に入れば、ぼくも何かできるのではないかと思う」と発言。後日、「MDS18の政策」パンフレットを通して、今の社会はごく一部の富裕層が富を独占し、人びとの命と人権が軽んじられている。この社会のシステムを変えていこう≠ニ学習し、加盟の決意となりました。

 別のグループでは、長年行動を共にしてきた参加者に「なぜMDSに入らないの?」と問いかけ、「MDSでいっしょに、幅の広い、息の長い闘いをしていきましょう!」と呼びかける場面も。それぞれが、MDSに入って良かったこと、続けていて誇りに思うことを語る場になり、有意義な取り組みでした。

 枚方地域でのMDS集会開催も今年2回目。グループ討議で、未加盟の仲間もMDSメンバーも、率直に意見を出しあえる雰囲気になってきました。

 互いに尊重しあい、誰もがあたりまえに生活できる社会にしていくために、MDSをもっと広げていきたいと思います。

(MDS枚方・戸川悦子)




あきらめないことで 初めて出会えた人、交わせた会話 岡山

 「あきらめたら、それで終わり!」。紅葉も見納め時の11月末に開催したMDS岡山集会で掲げたスローガンは、そのまま主催者の私たち自身が意識せざるを得ない言葉となりました。

 宣伝のために、様々な集会に出向いてはチラシを配り、映画上映が終わった後の映画館前でもチラシを配りました。SNSで告知記事やイラストをアップし、思いつくあらゆる手段でMDS集会を宣伝しました。

 当日は、他の様々なイベントと重なったせいか、常連の方の不参加の連絡が相次ぎました。参加者は10人。数としては少なくてもそのうち3人が初参加で、新鮮な気持ちで集会を行うことができました。初参加者の中に元新聞記者の方がいて「民主主義的社会主義とは何か。社会主義とは何が違うのか」など鋭い質問を次々にぶつけ、議論を大いに盛り上げてくれました。この方は「MDS18の政策」冊子や週刊MDSにも興味を持って下さいました。

 一朝一夕に、社会に変革をもたらすことはできません。「頑張っても、世の中は変わらないじゃないか」「何をやっても無駄」と初めからあきらめては、社会をよりよいものに変えていく第一歩さえ踏み出せないことになります。「どうせ参加者もたいして来ないだろう」とあきらめていたら、出会えなかった方々、交わせなかった会話。

 みんながほんの少しでも勇気を持ち、小さなことでも行動を起こしていく。雨露が少しずつ岩を削って鍾乳洞を作るように、あきらめない人たちの少しずつの行動が、やがては社会に大きな変革をもたらすのだと思います。

(岡山・大源亜希子)

 
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