2020年12月18日 1654号

【戦跡から土砂搬出は許さない 情報身につけ闘うと感想も 那覇】

 12月3日の沖縄集会で奥間政則さんは報告の冒頭、本部(もとぶ)町島ぐるみ会議メンバーとして安和(あわ)桟橋・塩川港の現場で亡くなる前日まで土砂搬出監視行動を続け、1日に急逝した高垣喜三さんを偲んだ。共に闘ってきた仲間を失った悔しさを込め、「高垣さんの思いを胸に私たちも頑張っていこう」と呼びかけた。

 報告を受け、県内各地の採石場から辺野古への土砂搬出を懸念する参加者から「現在、あちこちが削られているので、何かあるのかと疑ってしまう」「情報を察知する方法はないのか」など活発な質疑が行われた。

 名護市瀬嵩(せだけ)から家族3人で参加した琉球大学法科大学院生の渡具知武龍さんは「これからは感情で闘っていくだけではなく、情報を身につけること」と報告への感想を語る。島ぐるみ会議いとまん事務局長の金城盛憲さんは「埋め立ての土砂を、沖縄戦最大の犠牲者を出した糸満市の魂魄の搭、広島・東京の搭、平和創造の森公園の横の採石場から掘り出すなど許せない。一帯は国内で唯一の戦跡国定公園。この地から戦争につながる基地建設は許さない」と無法な辺野古土砂調達に激しい怒りを表した。

 故郷の海を守るため設立された名護市東海岸入会漁業組合からの大浦湾のイカ製品も販売され、参加者は韓国・星州(ソンジュ)ソソンリへのバナーにメッセージを寄せた。

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