2020年12月18日 1654号

【PCR検査を市内特養全施設で 2週間に1回実施へ 大阪・寝屋川】

 11月16日、寝屋川 平和と市民自治の会は3度目となる寝屋川市保健所(新型コロナウイルス感染症対策室)との交渉に臨んだ。

 今、寝屋川市では352人もの感染者が確認され(12/4現在)、感染拡大はとどまるところを知らない。

 今回の交渉には、介護現場で働くKさんも参加し、PCR検査を医療・介護・福祉施設で働く人たちが優先的に、また定期的に受診できるシステムを構築するよう再度寝屋川市に求めた。

 Kさんからは「毎日とても緊張している。自分が感染すれば90歳を超えるお年寄りに感染させてしまうことになる」「市によって、やっている施策がバラバラ。統一できないのか」などの切実な声を直接市に伝えてもらった。

 12月市議会で、寝屋川市はコロナ対策補正予算を提案している。その中には、ドライブスルー形式によるPCR検査数を従来の一日10件から30件に拡大することや、市内すべての特別養護老人ホームで2週間に1回検査をすることなどが盛りこまれている。

 これも、市民の切実な声を背景とした、数度にわたる交渉の積み重ねの成果だと感じている。感染をあくまでも個人の責任に帰するような流れに対して、それを変えることは可能だ。今、私たち自身が、自信をもって立ち上がる時だと思う。

(寝屋川 平和と市民自治の会・山口一郎)

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