2020年12月18日 1654号

【大飯原発設置許可取り消し裁判 8年半の闘いで勝訴 老朽原発稼働阻止・廃炉へ】

 年初にも老朽原発が動かされる局面で画期的な司法判断だ。福井など11府県住民ら約130人が関西電力大飯(おおい)原発3、4号機の原子炉設置変更許可取り消しを求めた訴訟で、大阪地裁は12月4日住民勝訴の判決を言い渡した。「勝訴」の旗出しに、集った原告、支援者みな喜びが爆発した。

 同原発は現在定期検査で停止中だが、確定すればより厳格な耐震基準で工事をやり直し改めて許可を得るまで稼働できない。控訴させてはならない。

 原子力規制委の新規制基準下で再稼働した他の原発に影響は必至だ。1月にも稼働を狙う老朽原発、美浜3号機に対しても確実にハードルは上がる。8年半の裁判と運動で勝ち取った成果を最大限に活かし老朽原発を阻止することで、この苦労は真に報われる。

 2021年は1月核兵器禁止条約発効、3・11フクシマ事故10年。今「核依存からの脱却」を訴えよう。

(関電前プロジェクト・安井賢二)

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