2020年12月18日 1654号

【横浜市長リコール署名活動 終わる/カジノNOの民意 1万1千筆超に結実/鶴見署名センター リコールフェス開く/「誇りに思う」「市民の励ましに感謝」】

 2か月にわたる林文子横浜市長リコール署名集めは12月5日が最終日。さよならカジノ鶴見リコール署名センターは鶴見駅東口でリコールフェスを開いた。

 同センターの青島まさはるさんが開会宣言。「広報よこはま特別号は“カジノは大人の嗜(たしな)み”と書き、増収効果1千億円とバラ色の宣伝をするが、片隅に『この数値はコロナの影響を受ける前のもの』と。市民をだまし、何としてもカジノをつくろうとしている」と批判し、「年明けの市議会で住民投票条例を否決させないため、8月の市長選にカジノ反対の統一候補を立てるため、リコール署名に協力を」と訴えた。

 「月桃の花」歌舞団のエイサーをはさみながら、市民が次々にマイクをとる。「事業者選定委員会を傍聴したが、大事な議論の時は締め出された。全く透明性がない」「居住地の近隣を歩いた。ドアを開け署名してくださるうれしい体験もたくさん。まだまだ横浜市民、捨てたもんじゃないと思った」「図書館をもっとつくってほしい。返却ポストを駅に設置してほしい。カジノに比べたら豆粒みたいな税金でできる」

 クイズタイムでは、「横浜市が5月に予算化したコロナ対策費は市民1人あたり15万円。〇か×か」「×。ほとんどが国のお金。市が出したのは1人270円」など、成算のないカジノ誘致で市民の命と暮らしをないがしろにする林市政の横暴が浮き彫りにされる。

 センター代表の茅根潤一さんは「カジノをつくってはいけないという強い思いが1筆1筆に込められている。署名運動に取り組んできた者として誇りに思う」と話し、「対話した人たちの心温まる励ましの言葉」に感謝の意を示した。

 最後に、この場に寄せられた94筆を加えセンターとして1万1298筆の署名を集約したと発表。カジノNOの市民の熱い声を市政に反映するため闘い続けることを誓い合った。

 横浜市全体の署名数は12月15日に発表される。

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