2020年12月25日 1655号

【菅内閣 不支持が支持を上回る/ガースーの政策はカスだった】

 菅内閣の支持率が急落し、不支持率が支持率を上回った。毎日新聞と社会調査研究センターが12月12日に実施した全国世論調査によると、内閣支持率は40%で、前回11月の調査時の57%から17ポイント下落した。不支持率は13ポイント上昇し、49%に達した。

 政権の新型コロナウイルス対策については「評価しない」62%(前回27%)が「評価する」14%(前回34%)を大きく上回った。また、政府の観光需要喚起策GoToトラベル事業を「中止すべきだ」との回答は67%で、「継続すべきだ」19%を圧倒した。

 鉄面皮の菅もこの結果は相当ショックだったようで、今月28日から1月11日までの間、GoToトラベル事業を全国一律で停止すると表明した(12/14)。だが、事業そのものをやめるつもりはさらさらない。首相周辺からは「全国で一時停止することで感染との因果関係がないことがはっきりするだろう」といった声すら上がっている。

 「感染拡大につながったというエビデンス(証拠)はない」と菅は言う。いや、見ようとしないだけだ。東大などの研究チームは12月7日、GoToトラベル利用者は新型コロナウイルスへの感染リスクが高いとする調査結果を発表した。嗅覚・味覚の異常などを訴えた人の割合は統計学上2倍もの差があるという。

 海外の事例でいうと、英国の科学者チームがウイルスの遺伝子配列を解析し、今夏以降の感染再拡大は旅行が原因だったと結論づけた。この報告を受け、英スコットランド自治政府のスタージョン首相は不要不急の旅行の自粛を住民に改めて呼び掛けた。

 一方、菅はネット番組に出演し「こんにちは。ガースーです」とネトウヨに媚びていた。これが日本の首相とは情けない。 (O)
MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS