2020年12月25日 1655号

【辺野古土砂投入2年/大型船の投入 許されない/遺骨の眠る土 使わせない】

 辺野古新基地建設のための土砂投入が開始されてから2年。12月14日、首相官邸前で行われた抗議行動に140人が結集し、「海を奪うな 民意を聞け ちゃーすが ちゃーすが(=どうしてくれる)」と声を上げた。辺野古現地でのカヌーなど約30隻による海上からの抗議に、首都東京で固い連帯を表した。

 オール沖縄会議の高里鈴代共同代表が電話でメッセージを寄せ、「コロナ禍でも監視行動を続けている。12月11日、大浦湾に土砂を蓄積するための大型船が設置された。工事を加速させる狙いだ。許されない。新基地建設は沖縄差別、女性への暴力の継続、豊かな自然の破壊、人びとの生活への脅威。みなさんのつながり、力が私たち沖縄で闘う者の大きな支え、励ましになる」と話した。

 平和をつくり出す宗教者ネットの武田隆雄さんは「戦没者の遺骨が含まれる土砂を辺野古新基地建設に使わせてはならない―宗教者共同声明に300人以上の賛同が集まった。最近まで遺骨が収集されていた魂魄の塔付近もブルドーザーで更地になっている。死者への冒涜だ。何としても止めたい」と強く訴えた。



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