2020年12月25日 1655号

【12月ZENKO沖縄参加団 命懸け闘う姿に圧倒される 心に刻んだ思い 平和実現へ】

 12月3〜4日のZENKO(平和と民主主義を求める全国交歓会)参加団沖縄訪問は、沖縄戦の実相に触れ心に刻むものとして、私の人生の中で本当に大切な日々となった。

 初日は南部戦跡巡り。

 大本営が長野県に移る時間稼ぎに米軍を足止めする目的で持久戦を強いられたこと、「軍民共生共死」の指導の下住民の強制集団死が起きたこと、ひめゆり学徒隊のはつらつとした学生生活からの暗転などの展示や映像、証言録。解散命令でひめゆりの女生徒らがあてもなくさまよい、海からも陸からも攻撃を受けたその海辺を歩く…。泣き叫びながら駆けていく一人ひとりの姿が目の前に浮かび、戦争する国に変容するこの国を何が何でも止めなければ! と強く思った。

 2日目。辺野古の座り込みはできなかったが、テント集会に参加した。現地で亡くなる前日まで闘った高垣喜三さんの追悼。

 また、週2回辺野古に駆けつけ、パソコンで「月桃通信」を発行し、「うつぐみの会」という支えあいの会と共同で赤マスク運動を展開する80歳目前の石原艶子さんとの出会いがあった。

 「どうして赤マスクなのですか」と尋ねると、輝きを増した瞳で「ストップ!止まれ!ヤメロ!! という熱い思いを込めている。大会でみんなで赤マスクをつけて抗議するの」と力強く語られ、本当に命を懸けて闘う姿に圧倒された。

 少数での準備にもかかわらず、多くの方が結集したスピーキングツアー沖縄集会にスタッフとして参加し、沖縄の熱い闘いの一翼を担えたこともうれしかった。

 ひめゆり平和祈念資料館で見たピースメーカー≠ニいう文字は、聖書の「平和をつくる者は幸いです」が由来だ。私も命を賭けて平和と民主主義の実現を一歩前に進めたいと決意を新たにした。

(ZENKO河内・中村眞記子)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS