2021年01月01日・08日 1656号

【初めて取り組んだ署名活動 リコールには届かなかったが 諦めず市民の思いぶつける 横浜市】

 今回の林市長リコールについて私が思ったことを述べていきたいです。いろんな思いがあり、私自身も勉強になりました。

 そもそも私はリコールも署名活動も初めてでした。

 最初はどうやれば良いのか、どのように声をかければ良いのか、妨害や敵対されるのではないか、と不安だらけでした。もちろんカジノ賛成派や敵対してくる人はいましたし、素通りする人びとに無力感を覚え、非日常的なものなのかと悲観もしました。

 それでも快く署名してくれる人は多かったですし、声をかけてくれた市民もいました。そして、今まで署名活動してきた中で、市民から「カジノは絶対ダメだ」「林は辞めるべきだ」「税金は生活やコロナ対策に回せ」「国や自治体がギャンブルを取り締まらなかったからここまでダメになった」など意見やお怒りの声が上がりました。その他、近所に署名を呼びかけている市民は「カジノに税金を使うよりも近所のごみ捨て場を何とかしろ」という、私たちが気づかず知らなかったことまで話してくれ、私自身も勉強になり、署名活動にやりがいを覚えました。

 結果は残念ながら市長リコールには届きませんでした。私も勉強不足、力不足だったことは反省すべき点だと痛感しました。

 しかし、私たちはここで諦めません。住民投票を否決させず、市民の思いを市長や議会にぶつけて、最後まで闘い続けます。私自身、今回の署名で市民の意見を通して民主主義についても考えさせられ、今後も追求し続けることにしました。また、思想や立場を越えた共闘や、政治と日常がいかに身近なのか、何が正しく何が間違ってるのかという教育改革にも発展させて、愛国心を騙(かた)るペテンや利権主義と闘い、国民市民一人一人が当たり前に暮らせる国にしていくことを最終目標のスローガンとします。

(横浜市・岩本悠佑)

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