2021年01月15日 1657号

【生存権を守るたたかいにつなげよう コロナから命くらしを守る関東交流会】

 12月26日、「コロナから命 くらしを守る関東交流会(主催―ZENKO=平和と民主主義をめざす全国交歓会関東コロナプロジェクト)」がズームを含めて約30人の参加で開催。医療問題研究会・室生祥(むろうやすし)医師の基調報告「コロナ感染の特徴と検査・医療への財政出動を」とZENKO関東実行委員会の「新型コロナウイルス対策に関する緊急要求」(12/28東京都に提出)の2つを踏まえて活発な意見交換が行われた。

 室生医師は「濃厚接触者に限定せず、感染者の周りで広く検査対象を設定した和歌山県、福井県では感染者が少ない」ことを指摘し、感染拡大防止には無症状者への検査拡大が必須、と提起。8月18日付「厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部事務連絡(要請)」でも同様の文言があることを報告した。9月15日付事務連絡では「内閣府の新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、必要な行政検査を広く行うよう」と求めている個所がある。この2点と他の事務連絡は「自治体に対しての検査拡大要請の根拠となり得る」と参加者から多くの声が挙がった。

 意見交換では、年末年始の生活支援体制を危惧。また、支援措置を定める一方で「罰則規定」を設けるコロナ特別措置法改定案に、みな憤りを隠さない。これらは「年末年始、新型コロナ対策にかかる医療、検査、雇用・生活の要望・相談にのる窓口を開設すること」「事業者への休業要請、営業時間短縮要請に実効性を持たせるためと称して罰則規定などを盛り込むことが狙われているが、私権制限の拡大は許されない。罰則強化の考えをただちに撤回すること」など東京都への緊急要求に記されている。

 様々な意見を各地域の生存権を守るたたかいにつなげようと確認した。

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