2021年01月29日 1659号

【新型コロナ対策で緊急要求要請 市民目線でない回答に憤り 横浜市】

 1月12日、平和と民主主義をともにつくる会・かながわは横浜市に対し「新型コロナウイルス対策に関する緊急要求」要請行動に取り組みました。神奈川県で新規感染者が過去最多を更新し病床もひっ迫する中、黙ってはいられないと4回目となる要請行動でした。

 今回は、厚労省「指針」「事務連絡」等に沿って障がい者・高齢者施設での社会的検査実施、PCR検査体制の整備、「神奈川方式」(優先度判断スコアを使った入院の序列化)を見直しすべての陽性者に適切な医療と保護を行政の責任で行うことなどを求めました。

 対応したのは健康安全課係長。PCR検査について、「市内約800か所の医療機関で検査でき、以前のように待たされることはなくなってきている。感染がこれだけ広がると社会的検査については今考えていない」と言います。「厚労省の指示はどうなのか」の問いにも、強制するものではない趣旨の答え。濃厚接触者になって検査が延ばされた挙句、2週間経ち自己責任で出社せざるを得なかったケースをあげ問いただしました。しかし、「個別の案件には答えられない。症状があれば検査できたはず」。当該の市民に寄り添う発言は聞かれませんでした。

 一方、病床使用率90%に及ぶ病院の実態は「その通り」と認めながら、「(担当は)医療局なので答えられない。そちらで聞いてほしい」と言うばかり。文書回答は後日行うとのことで、話し合いは時間切れ。

 「改善しており、現状で良し」との回答には、感染拡大で不安いっぱいの市民の目線ではない、と憤りを感じました。さらに当事者の声をもとに継続して要請し、検査や病院についてもっと実態をつかんだ調査から切り込んでいかなくては、との思いを新たにしました。

(平和と民主主義をともにつくる会・かながわ 佐藤悠子)

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