2021年02月05日 1660号

【大阪・茨木市議選 憲法いかそう茨木市民の会 山本よし子さん当選 「菅・維新政治にNO 今すぐコロナ対策を」の声届く】

 大阪府茨木市議会議員選挙(定数28)が1月24日投開票された。「大規模開発よりもPCR検査拡大」を訴え無所属市民派として立候補した「憲法いかそう茨木市民の会」代表の山本よし子さんは、2017年1月市議選から得票を1・5倍に増やし1703票で当選。立候補38人、維新・自民の現職2人が落選するという大激戦を勝ち抜いた。

 「やった!本当にうれしい」「4年間の行動の積み重ねの勝利だ」。開票所に行ったスタッフからの当選確実の報告を受け、「市民の会」事務所で山本さんと支援者らが涙を流して抱き合い、「歌三線(うたサンシン)」とともに喜びを爆発させた。

 「緊急事態宣言」下の選挙にもかかわらず、他候補は新型コロナ対策をほとんど語らなかった。市民からの要求をもとに何度も要請に行った山本さんは、茨木市の「定期検査(社会的検査)は効果がない」とする対応を批判し、PCR検査拡大を強く求めた。駅前開発タワーマンション反対もともに訴え、着実に市民の支持を得た。

 また、維新府政が医療や市民生活を切り捨てる「改革」を進めてきたことを厳しく批判した。

対話が展望を開く

 山本さんを先頭に、選挙期間前に行った戸別訪問は、会ニュース読者をはじめとする3500軒にのぼり、支持を広げ固める力となった。

 街頭宣伝、電話かけなどによる票読みを通じて、これまで以上に好反応が広がり手応えも大きく変化。選挙戦でも「今までは他の人に入れてきたけれど、今回は山本さんに入れるわ」「自分は維新支持だが、PCR検査の政策はよいと思う」「投票所前で老夫婦が『山本さんが維新と闘っている人だね』と頷き合って入って行くのを見た」などと語る市民が次々と現れた。

 市民の会副代表・小山潔さんは「今回は、野党共闘の陣営の候補が勝ち、自民・維新現職候補が落選した。菅・維新政治に茨木市民がNOを突きつけた選挙だった」と総括する。

 重視した「ジェンダー平等のための闘い」についても、アピールを聞いて若い女性がチラシを受け取り、訴えに共感しチラシまきに参加した22歳の若者も開票を一緒に見守った。他の女性候補と異なり、コロナ被害で女性の生活・労働相談を呼びかけるなど独自の政策は反響を呼んだ。

 茨木市を変えていける展望を会メンバーは確信。山本さんが抱負と決意を語り、しめくくった。

 「無所属市民派だからこそ、コロナ対策をしっかり進めるよう求めていく。そして、茨木市から菅政権や維新政治との闘いを強めたい」



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