2021年02月12日 1661号

【DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)/民主主義の力を築く時/権利と民主主義のために闘おう】

 1月6日の白人至上主義者らのクーデター策動に対するDSAのアピール、声明を紹介する。

大衆の民主主義の力を築く時だ(要旨)

 波乱に満ちた先週(1/3〜1/9)だった。BLM活動家と労働組合員がジョージア州の決選投票で2議席を勝ち取り、民主党は上院での主導権を確保した。しかしその翌日(1/6)、政府機関なども含めあらゆるレベルで組織された白人至上主義者らが連邦議会を急襲し弱体化した米国の民主主義を攻撃した。

 DSAの連邦議会議員たち―コーリー・ブッシュ下院議員は直ちに攻撃をあおり手助けした共和党員を調査し追放する法案を作成、ジャマール・バウマン下院議員は連邦議会警察内の白人至上主義者と彼らの差別的な所業を調査する法案を作成した。DSAの諸支部は議員に圧力をかけ、労働組合を組織した。高い地位にあるファシストどもに責任を取らせなければ、彼らは今後も極右の支持者らを扇動し組織化する。資本主義下では簡単にできる。

 しかし、資本主義はまた、我々の選択、社会主義かそれとも暴虐かを明確にしている。新型コロナウイルスは今、1日4千人の命を奪っている。仕事は戻っていないのに家賃は上がり、子どもは飢え、警察が我々を殺している。連邦議会を強襲した白人の中小企業経営者らとは状況が違う。

 血と汗と涙を流して有権者を動員しトランプと右翼を打倒したのは我々だ。我々は職場で組織化し、生きていくために必要な個人用保護具や危険手当を勝ち取った。我々はファシストの脅迫や、新自由主義の緊縮政策、白人至上主義制度を打ち破るのに必要なものを持っている! 我々は大衆の民主主義の力、連帯を築き続けなければならない。それが多人種の労働者階級が救済と正義を勝ち取り、住むに値する世界を建設する方法なのだ!

 闘争がなければ、進歩はない。権力は要求がなければ何も認めない=B先週、将来の不安を抱えて過ごしたのなら、今こそ闘いの中で活動する時である。

 2021年1月14日
 DSA全国事務局長 マリア・スバート

DSA声明 権利を闘い取ろう 民主主義のために闘おう(抜粋)

 我々は、より良い世界、白人優越主義がない世界、誰もが飢え・病気・無情・貧困からの自由は可能だと確信する世界を実現するために闘いを続けなければならない。我々は以下を闘う。

 ▽1か月200ドルの緊急新型コロナウイルス救済金支給を求める▽警察への資金供給を停止し徐々に廃止する。ブラックライフ運動と共にブリーズ法(警察への税金を公共の安全にまわす)を制定する▽新型コロナの全世界的大流行の中でメディケアフォーオールと救急医療を求める▽労働者の権利を求め権利保護法を制定する▽気候危機と経済危機に取り組みグリーン・ニューディールを勝ち取る。環境保護の社会主義事業を求め公的な雇用確保から開始する▽移民関税執行局を廃止し移民・不法滞在者・収監者を救済する。

 2021年1月7日声明
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