2021年02月19日 1662号

【「罰則まで求めていない」/「公的病院統廃合に抗議」との回答得る/京都府・市交渉】

 平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)・京都は1月27日、京都府と京都市に対し「緊急事態宣言と罰則付与に反対し、PCR検査の大幅拡大と医療体制の充実を求める」要請行動を行いました。

 京都府の危機管理総務課は参事と主事が応対。まず「罰則は知事が求めているからと菅首相が答弁しているが、知事は罰則を求めたのか」と追及しました。参事は「特措法では要請しかできないので一定の措置を知事会として求めた。しかし個人的には罰則まで求めたとは思っていない」と回答。さらに今年度予算で政府が病院の統廃合を進めようとしていることに対して、参事は「病院の統廃合が発表されたとき、京都府知事は抗議したはず。今は医師も看護師も足りていない」と問題点を認めました。今度の政府交渉にも、京都府との継続した交渉にも生かせる回答を引き出せたと感じました。

 健康福祉対策課には、府が「感染拡大している地域で高齢者や障がい者施設の全職員にPCR検査を実施する」と1月26日に発表したことをふまえ、他の自治体(広島など)での大規模な社会的検査の取り組み事例を示し、より対象を広げ積極的に実施すべきだと強く要請しました。

 京都市の防災危機管理室と医療衛生企画課にも同じ要請をしましたが、「府が主体」「自分は答えられない」と消極的でした。住民の命と生活を守る気概も感じられず情けなくなりました。市民の怒りや切羽詰まった思いをもっとぶつけて京都市を変えなければならないと強く感じました。(ZENKO京都・佐藤和利)

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