2021年02月19日 1662号

【市民の声を聞く市長をと相談会 カジノ反対の統一候補実現へ 横浜市】

 「市民の共同でSTOPカジノ相談会(仮称)」が1月31日、横浜市・神奈川公会堂で開催された。

 「次は何をすればいいのですか」。横浜林市長リコール、住民投票条例制定への直接請求運動を担った市民は行動方針を待っている。そのエネルギーをこの夏の市長選挙へつなげていくために、「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」の青島まさはるさんなどが呼びかけ様々な立場の市民が意見交換を行った。

 政党主導ではなく市民が主力となってつくる市長候補≠望む声が多数挙がる。しかし、市民運動だけで野党がばらばらでは勝てない。市民が各政党を政策でつないでいくブリッジ共闘≠熬案された。

 意見を受け、「2つの請求運動では、共闘が十分できなかったことが反省点。カジノ誘致反対のあらゆる市民運動が共同し、カジノでなくコロナ対策を全力で進める統一候補を擁立しよう」。カジノ反対の運動体の拡大を青島さんは訴えた。

 横浜市が29日に発表した2021年度予算案についても議論が。IR誘致推進費に3億6千万円を計上したが、これはコンサルタント料など国に申請するまでの予算額だ。「この額では済まない。環境整備などの名目で他の予算がカジノに使われていく。隠れた予算を暴き出していくべきだ」「放置すれば、賭博産業に依存するカジノ城下町になる」と皆が危惧する。

 「カジノのような重要政策の賛否は、市長が市民の声を聞かなければならない」。署名に託されたカジノ反対の声を無視した市議会に聞かせたい。市民の命・くらしを守るよりもカジノ誘致を進める林市長には退場してもらおう。

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