2021年02月26日 1663号

【オンラインで現場からも 入院できない現状訴える】

 「尼崎武庫川園」という西宮の総合福祉施設で勤務しています。2月10日のZENKO中央要請にオンラインで参加し、厚生労働省に対して発言しました。

 ―私たちの施設でも1月、とうとう利用者の方ら3人の陽性者が出ました。しかし、施設入所者がコロナに罹患(りかん)しても入院できないのが現状です。施設内でゾーンを作り、看(み)ていくしかありません。特に感染者と接するレッドゾーンの職員は、完全防備し感染対応していますが、仕事を終え家に帰って家族に移さないか、と感染におびえながらの日々を過ごさないといけません。施設内に陽性者が残るという事実は、いつクラスターが出てもおかしくない状況が続いている大変厳しい現状を示しています。

 この先、陽性者が出るたびにこのような状況が繰り返されるのは大変危険です。施設入所者の入院が無理であれば、療養できる専門施設を確保して下さい―。

 現場からの譲れぬ思いをこう訴えました。

(兵庫・尼崎武庫川園労働組合・山川広美)

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