2021年03月19日 1666号

【3月ZENKO沖縄参加団 遺骨を埋め立てに使わせるな ガマフヤー具志堅さんとともに座り込む】

 3月5〜7日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)沖縄参加団が訪沖。辺野古や東村高江を訪れ、6日には、遺骨の含まれる土砂採取断念を訴えて県庁前広場でハンガーストライキ(断食闘争)に突入した沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんに連帯し、ともに座り込んだ。その報告を寄せてもらった。

 「助けてぃ くみそーりー(助けてください)≠ニいう言葉が聞こえないのか」と、ガマフヤー具志堅隆松さんは昨年11月、糸満市の業者熊野鉱山が採掘しているすぐそばで発見した遺骨を持ち、沖縄防衛局にのりこんだとのことです。

 沖縄戦激戦地の南部―亡くなった多くの兵士、住民が眠る慰霊の地の土砂を採掘して辺野古新基地建設の埋め立てに使うことは人道上許されないと、座り込んだ具志堅さん。6日間のハンガーストライキ最終日の3月6日、私たちもともに≠フ思いでZENKO沖縄参加団6人も、集めてきたZENKOメンバーの応援メッセージを携えて座り込みました。玉城デニー知事もその場を訪れ、具志堅さんの必死の訴えに耳を傾けました。

 翌7日、沖縄戦でひめゆりの女学生らが強制集団死を強いられた場所や、兵士たちも「自決」に追いやられた所などを案内していただきました。軍民混在で甚大な犠牲を強いられ、遺骨収集も、不発弾処理も、まだまだ終わらない沖縄。

 その南部、喜屋武岬の今は美しい海岸で、心地よい海風にゆったりとしたひと時を味わいながら、しかし、現実は戦闘機の爆音が轟き、新基地のために海も大地も傷つけられています。

 ハンストをやりとおした具志堅さんのもとに多くの老若男女が集まり、支援・連帯している。その姿を目の当たりにし、自らの地域で少しでも思いを引き継ぎたいと強く思いました。

(ZENKO京都・石田隆子)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS