2021年03月26日 1667号

【とびっきりの笑顔で アジアはともだち!こどもコンサート つながることが平和をつくると発信】

 3月7日、大阪では2年ぶりとなる「アジアはともだち!こどもコンサート」が大阪市城東区内で開催された。新型コロナ感染防止を徹底しホールの席も間隔をあけた。その定員いっぱいの180人が参加。子どもたちが演奏し、踊り、語る姿に感動し元気をもらったとの感想が寄せられた。

 今回で15回目を迎えるが、初めて沖縄から子どもたちを招くことができなかった。コロナの影響でこちらから訪ねることもできない中で、交流が絶たれないようビデオレターでのやりとりをし、コンサートには映像出演を実現した。沖縄からのメッセージには「また会える日を楽しみにしているよ」という思いがあふれていた。

 大阪の子どもたちは和太鼓、エイサー、獅子舞、フラダンス、朝鮮舞踊に加えて新しくカンフーの演武も披露した。

かけがえのない舞台に

 学校が休校になって練習できない日々が続き、公園で練習するなどの苦労もした。イベントが次々と中止になり、発表の機会がなくなっていった。子どもたちにとってコンサートは大切な舞台となった。どの子も緊張感を漂わせながら精いっぱい生き生きとがんばる姿はキラキラ輝いていた。

 関東の子ども全国交歓会から映像出演があり、昨年2月にフィリピンで開かれたピースキャンプに参加した中学生から、フィリピンの子どもたちと交流した報告があった。

 朝鮮学校舞踊部の子どもたちは、自分たちの大好きな学校をとりまく厳しい状況を語った。高校の学費無償化や幼児教育の無償化から除外されていることにふれ、それでも自分たちのできることをがんばると語り、表情豊かに踊った。

 「アジアはともだち!」とは、国や地域をこえて人と人がつながることが平和をつくるという意味だ。子どもたちがとびっきりの笑顔で平和の意味を発信するコンサートになった。

(子ども全国交歓会関西事務局・西岡裕子)



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