2021年04月02日 1668号

【不正をただし クリーンな市政に/安心・希望・緑のまちを/東京・日野市長選に向け政策討論会/あるが精一さんが重点政策を発表】

 東京・日野市長選に立候補を表明したあるが精一前市議が3月20日、「クリーンなまち日野をつくる会」主催の政策討論会で重点政策を発表した。

 「元副市長は市立保育園民営化に伴う新園建設の過程にも関与。馬場前市長が特命事項として依頼した。逮捕されるべきは元副市長個人ではない。日野市も同罪」と前置きしたあるがさん。10の重点政策案について説明する。

(1)疑惑解明・クリーンな市政―大坪市長の関与を含め疑惑を全面解明し、腐敗と利権の構造を一掃など

(2)コロナ対策―医療機関・介護施設への支援、PCR検査の拡充など

(3)財政運営―新庁舎建設計画の凍結など

(4)個人の尊厳・多様性―パートナーシップ宣言など

(5)住まいの権利―若者への家賃補助制度の創設など

(6)子ども・子育て支援―全小中学校体育館へのエアコン設置など

(7)地域振興―学校給食への地元農産物の提供など

(8)まちづくり―貴重な緑、湧水、用水を守るなど

(9)法令順守―「公園内のごみ搬入路」違法判決を真剣に受け止めなど

(10)SDGs―国連のSDGs(持続可能な開発目標)に応えるなど

市政変革へあふれる期待

 参加者の質問・意見は、市長選を機に日野市を市民の自治が真に息づく自治体に変革しようとの期待に満ちあふれた。「東京都都市づくり公社への事業丸投げにメスを」「国民健康保険の後期高齢者窓口負担2倍化を止める市としての施策を」「介護保険料値上げに対し国の補助働きかけを」「横田基地の米軍被害から市民を守ろう」「保育士の欠員補充要求に市は聞く耳を持たない。子どもへのケアの充実を」「財源は談合疑惑是正・入札改革で生み出せる」「若い人が集まれるコミュニティづくりを」「核兵器禁止条約批准を求める市議会決議を」「クリーンなまちになると市民にどんな利益があるのか、という声に応えたい」…

 会代表の一人、窪田之喜(ゆきよし)弁護士がまとめ。「疑惑解明は市の財政をどこにどう使うかと深く関わる。安上がりと宣伝された民営化保育園の方がお金がかかる。民営化路線を何が何でも進めたいために不正が行われた」と市政私物化打破の意義を強調した。

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