2021年04月09日 1669号

【「府市一元化」条例強行糾弾 大阪市 終わりではない 諦めず市民の声を】

 昨秋の住民投票結果を踏みにじる暴挙、大阪府・市議会での「府市一元化」条例強行に怒りが噴出した。
 3月22日、「平和と民主主義をともにつくる会・大阪」は、先に提出していた「一元化条例」反対陳情への賛同署名を短期間ながら487筆集め提出した。

 24日の府議会抗議を経て、26日は条例案採決の市会本会議。昼には市民60人が「採決するな」と声を上げる。

 傍聴者からの「16時45分、維新、公明の賛成で可決」の一報に怒りが爆発。ZENKO大阪、「つくる会・大阪」が呼びかけた「強行採決糾弾!市役所一周抗議デモ」に続々と市民が駆けつけた。代表の山川よしやすさんのアピールにタクシー運転手がクラクションで「その通り!」と応える。

 「間に合わないかと思ったが駆けつけた」と言う城東区Sさんは「仕事をしていても悔しくて、悔しくて。直接抗議の声を皆さんとあげられてよかった」。

 「つくる会」の森厚子さんは「私たちの願いを踏みにじる暴挙に怒りで一杯だが、今日で終わりではない。この間、市会議員への直接働きかけも精力的に取り組んできた。条例が通っても、具体的な点で矛盾は出てくる。絶対あきらめず市民の声をぶつけていこう」と訴えた。 

 山川さんのコールで「一元化条例認めない」「コロナ対策最優先」「松井市長は今すぐ辞めろ」。50人以上が参加した市役所ぐるり一周デモは、夕闇せまる市庁舎に怒りの声を響かせた。

 
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