2021年04月16日 1670号

【デジタル法案反対、個人情報保護を守れと市に要請 大阪・枚方】

 3月24日「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」(市民の会)は、枚方(ひらかた)市に対して9回目のコロナ対策要請行動。それとともにデジタル関連6法案反対、個人情報保護を守れの要請書を提出しました。ICT戦略課、総合政策部企画政策室など関連部署にも要請書を持ってまわりました。

 維新市政の枚方市はスマートシティを積極的に推進し、小中学校へのタブレット全員配布、高齢者に対するパソコン・スマホ所持アンケートを進めています。

 最近では、「スマート街路灯」が市役所前緑道に設置されました。関西初といわれ、NECと提携した3年間の運用で、通行者の年齢・性別や人の流れを瞬時に解析し「データは周辺施設の来客数予測につなげるなど社会実験として施策に活用する」としています。

 私たちが「個人情報保護がされるか心配」と迫っても、職員は「解析後即時破棄され個人を識別できる情報は一切保存されず大丈夫です」との返答。どの部署もデジタル関連法案への反応は弱く、「官民連携」が当たり前に進んでいることに危機感を感じました。

 コロナに乗じてどさくさに通そうとするデジタル監視法案は絶対反対です!

(市民の会・戸川悦子)

監視法反対で府・市に要請 自治体も困惑あらわ 京都

 3月29日、ZENKO・京都は、京都府と京都市にコロナ対策とデジタル監視法反対の要請を行いました。

 地域で訪問介護に関わっている方が参加し、京都府の健康福祉対策課に「高齢者施設には集中的にPCR検査するのに、訪問介護ヘルパーはなぜ対象外か?」と現場実態をもとに鋭く追及。後日回答を確約させました。ワクチン接種対策室に、ワクチン強制は反対!拒否者に不利益のないように!と強く求めました。

 京都では初めての「デジタル監視法反対」要請を、京都府情報政策課と京都市情報課推進室に行いました。府の担当者は、デジタル法で個人情報保護条例の変更が迫られ「何がどうなるか見えない」と認めました。また、標準化で独自施策ができなくなるのでは、という質問には、「住民サービスが下がるのは本末転倒」と答えました。自治体の困惑ぶりがよくわかりました。

(ZENKO京都 佐藤和利)
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