2021年04月23日 1671号

【「月桃の花」歌舞団 「ガマ人間あらわる」大阪公演 若者団員が若者とともに】

 3月28日、大阪府豊中市の服部緑地野外音楽堂でミュージカル『ガマ人間あらわる』が上演された。公演成功を担った実行委員長と10代の歌舞団メンバーに報告を寄せてもらった。

大阪歌舞団を大きくつくりたい

 3月28日『ガマ人間あらわる』を公演しました。当日はあいにくの雨天でしたが、野外音楽堂のバックステージを客席として約130人の参加者を得、若者団員が若者とともにつくる公演として成功しました!

 私は初めて実行委員長を務めさせていただき、専門学校のクラス全員にチラシを手渡しチケット6枚を販売できました。また、若者団員がインスタグラムを通して宣伝し友人、知人が参加するなど、前回の京都公演以上に若者が若者に働きかける公演にできました。

 コロナ禍の中でしたが、歌舞団員は大阪公演まで昨年12月から毎週のようにストリートライブを続け、街頭で25枚のチケットを販売できました。また、高校の演劇部や放送部に宣伝し、労働組合やユニオン、こども食堂などのNPO団体を訪問。コロナ禍で活動を続ける苦労を語る団体も多く、野外公演で活動を続けている歌舞団への共感から、その場でチケットを買っていただけました。私自身このように団体を訪問したのは初めてで緊張しましたが、とてもたくさんのことを学ぶことができました。

 今回は初めて観た人が多く「伝えないといけない。声をあげないと伝わらない」「フクシマ、オキナワ、日本の問題にとても切り込みをしていてよかった」などの感想をいただき、私が伝えたかったことを、演技を見て理解してくれて良かったとうれしく思いました。

 大阪公演では、チケットを販売するのにとどまらず、大阪歌舞団建設をめざし仲間と一緒に公演をつくることを意識しました。私は1月31日のプレ公演に参加した友人をダンスに誘い、2か月間一緒に練習をして本番で「ダイナミック琉球」のダンスを披露しました! また、舞台裏手からの影アナウンスもクラスの友人がしてくれました。

 ユース交流会では、10代、20代の観客が10人参加し、「製造業で働いているのでコロナの問題も気になっている」「コロナのことが身にしみている。学校の授業がなかなか始まらなかったり、バイトが減らされたり」「“子どもは泣いたら勝ち、大人は笑ったもん勝ち”というのが心に響いた」とステージの感想から生活の中で感じていることを交流することができました。

 次は、5月16日に大阪市剣先公園で歌舞団まつりを開催し、大阪歌舞団を大きくつくっていきたいです。
(公演実行委員長・「月桃の花」歌舞団 谷上瑠洋(るみ))

元気を届けたいと気持ちを込め

 大阪公演でエイサーを思いっきり踊りました。久しぶりの大舞台だったのでとても緊張しましたが、楽しく踊れてよかったです。それに大舞台で初めて「ダイナミック琉球」のダンス。少し踊るタイミングが速かったり踊るキレが足りなかったりしたけど、約3〜4か月必死に練習したので、お客さんにとても上手かったと声をかけてもらったのがとてもうれしかったです。

 公演に向けては、何度もストリートライブで踊って宣伝してきました。本番と違って緊張とかはしなかったけど、いつも1時間以上踊ったのでとても体が熱くなったりする中、でもすごく楽しかったです。ただたんに踊るだけではなく、今コロナ禍で大変な苦しい生活をしている人たちに元気を届けたいっていう気持ちを込めて踊りました。

 本番のエイサーは、完璧には踊れていなかったけどだいぶ上手くなったのでうれしく思っています。踊るキレや体を大きく動かすことをポイントにしようと必死に練習してきました。本番では間違いもなかったし、そのポイントも達成できました。今までにない感動や驚きがあって、とてもいい公演になりました。

(「月桃の花」歌舞団 谷上暢(まさ))



MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS