2021年04月23日 1671号

【みるよむ(581) 2021年4月10日配信 イラク平和テレビ局in Japan デジタル監視法にNO 3月31日国会前緊急行動】

 今回は、3月31日に行われたデジタル監視法案の衆院採決に反対する国会前緊急行動の映像をお伝えする。

 福島みずほ参院議員(社民党党首)は「民間の活力、官民連携の名の下に、自治体や政府の重要な情報がみなさんの同意なしに民間、行政内部に集中する」と指摘。近藤昭一衆院議員(立憲民主党)も「個人情報を守る(自治体の)2000くらいの条例を無視してしまう」と法案を批判する。危険な狙いを告発する高良鉄美参院議員(沖縄の風)や本村伸子衆院議員(日本共産党)の発言が続く。

 全体行動後の「デジタル監視法案廃案!国会前緊急座り込みアクション」(主催:平和と民主主義をめざす全国交歓会=ZENKO/協賛:民主主義的社会主義運動=MDS)では、座り込みは6時間に及んだ。

 山川よしやすさん(ZENKO)は「私たちを監視することで市民の表現の自由さえも奪う」「個人情報を民間資本に売り渡し、グローバル企業がさらなる市場開拓へといざなう。今日の新自由主義路線を延命させるための法律だ」と法案の本質を明らかにする。

自治体から声上げよう

 土屋のり子足立区議は区議会での闘いを報告。「デジタル庁の下、法律による自治体の個人情報保護制度がないがしろにされてしまう。地方自治体からも、抗議の声を上げて闘うべきだ」。山城博治社会民主党常任幹事は、辺野古新基地建設反対運動など沖縄で闘ってきた経験を踏まえて「デジタル法を通じて、反戦や政府の国策に反対するものは全部取り締まる、監視するということがどんどん強まる」と訴えた。

 4月6日、デジタル監視法案は衆議院本会議で強行可決された。しかし、映像に示されるように、全国の反対世論や行動が広がりつつある。闘いを集中し参院で廃案に追い込む決意と展望を共有できる映像だ。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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