2021年05月07・14日 1673号

【あるがさんとともに 日野市長選を闘って/怒涛の2か月 学ぶこと多かった】

 現職候補を追いつめ、元副市長による不正の“みそぎ”にさせなかった東京・日野市長選。「日野・市民自治の町をめざす会」の立山正隆さんが選挙戦を振り返る。

 市長選は、市議選しか経験していない私にとって戸惑いも多々ありましたが、それ以上に多くのことを学ぶことができました。

 「市内在住弁護士の会」や「憲法を市政に生かすみんなの会」、市民の方々と「クリーンなまち日野をつくる会」で一緒に汗を流しました。弁護士のみなさんには政策討議で的確な言葉を抽出する作業の大切さを、みんなの会の方々には宣伝スポットや宣伝カーの使い方を、学びました。めざす会も友人たちの力を借り、プラカードをもって市民と対話するユニークな宣伝を実施し、注目を集めました。

 今回の市長選の特徴は何と言っても、市民と野党の共同の枠を超え、保守・革新といった政治的な立場をも超えて「まっとうな市政を取り戻す」「疑惑を解明する候補か、フタをする候補か」を争点に、市民が前面に出た選挙だったことです。めざす会会員の中から、はじめて原稿を作り駅頭や宣伝カーで訴える人が次々に登場しました。私も一緒に取り組んでいてとても励まされる場面でした。自分の言葉で語るアピールは市民の共感を得、投票率を5ポイント押し上げたのではないかと思います。

 3万を超える得票で現職を追いつめ、育てた自治の夢と切り開いた希望の扉。閉ざさず、その道を一歩ずつ進んでいきます。

 「クリーンな〜会」は選挙後も継続することになりました。あるが精一さんが選挙結果報告で駅頭に立つと、激励や今後の期待の声が寄せられます。日野市を変える55の政策はすでに市民とともにつくっています。これまで取り組んできた疑惑解明の裁判や高齢者の居場所づくり、沖縄連帯を柱にした地域まつり、エイサ―・三線(サンシン)教室の文化活動の継続はもとより、選挙で出会った仲間たちの取り組みも重ねてネットワークを一層広げ、下からの市政変革につなげたいと思います。

(日野・市民自治の町をめざす会 立山正隆)

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