2021年05月21日 1674号

【改憲手続き法可決を糾弾する/究極の“火事場泥棒”/国会前で500人が抗議/デジタル監視法案の強行 許さない/守ろう 個人情報保護条例】

 衆院憲法審査会は5月6日、立憲民主党が求める修正を加えた国民投票法=改憲手続き法改定案を賛成多数で可決した。国会前では総がかり行動実行委員会主催の抗議行動に500人が結集。「今やるべきは改憲作業ではなくコロナ対策」と怒りの声を上げた。

 傍聴した総がかり実行委の高田健さんは「修正で法案の根本的弱点が解決されるとは思えない。国民投票の公正さを全く欠く法案の本体は通っている」と批判しつつ、「野党の間で対応が分かれたが、きょう生じた亀裂を総選挙での亀裂にしてはならない。自公政権を倒すために立憲野党は結束して闘っていかなければいけない」と呼びかけた。

 「みなさんと同じ思い」とあいさつした立憲民主党の議員には「だったら反対しろ」とヤジが飛んだ。

 同日、参院内閣委員会ではデジタル監視法案に関する参考人質疑が行われた。「NO!デジタル庁」などは院内集会を開催。専修大学教授の山田健太さんから報告を受け、情報の自己決定権実現へ確信を深めた。

 山田さんは「6法案の最大の眼目は個人情報保護制度の全面改訂=『全部リセット』(平井担当大臣)」と指摘し、「個人情報保護条例は市民がつくってきた条例。自治体を動かして先駆的な条例をつくらせ、それに押されて国が重い腰を上げ、個人情報保護法をつくった。数少ない市民発の日本の法律の一つ、民主主義の申し子だ。ぜひ守っていきたい」と語った。



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