2021年05月21日 1674号

【平和といのちと人権を 憲法25条を使い倒そう 国会正門前とネット中継で】

 5月3日、国会正門前で「平和といのちと人権を!憲法大行動2021 とりもどそう!民主主義、立憲主義」(5・3憲法集会実行委員会主催)がネット中継とあわせて開催された。

 立憲野党代表とゲストが発言し、憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」「社会福祉、社会保障、公衆衛生の増進」に菅政権のコロナ対策は違反していると皆が憤る。また、29条「財産権」、13条「個人の尊厳」が侵されていると主張。その上、コロナ禍に乗じて衆院憲法審査会で、国民投票法改定案の強行採決を目指す自公・維新を批判した。

 共産党の志位和夫委員長は「変えるべきは憲法ではなく菅自公政権。憲法改正案はまさに不要不急」、立憲民主党の枝野幸男代表は「(感染症危機の中)憲法25条に基づく政治を取り戻すのが我々に課せられた大きな役割」と訴えた。

 作家の雨宮処凛(かりん)さんは「住居確保支援金、休業支援金など微調整のような支援はできても、根本的に救うことになっていないからこそ、困窮者支援の相談会で憲法25条を使い倒してきた」。市民の命と暮らしを守る政治をつくるために、憲法25条を使い倒そう。

コロナ禍で「いのち・憲法を守れ」とアピール/大阪

 大阪でも3日、おおさか総がかり行動実行委員会が「輝け憲法!平和といのちと人権を!おおさか総がかり集会」がユーチューブ配信を使って開催した。

 市民アピールで、「月桃の花」歌舞団の谷上瑠洋(るみ)さんは、コロナ禍で複数のアルバイトをかけ持ちする勤労学生の実態を語り、「よい社会に変えたい」と決意。母子家庭支援のしんぐるまざあず・ふぉーらむメンバーから「私たちができることは食料品配り。政府・自治体は、すべての子どもの生存権を保障してほしい」と報告があり、生活の場から憲法と平和を守っていく思いが共有された。

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