2021年05月28日 1675号

【通所施設もPCR検査を アンケートをもとに要請 堺市】

 私は、障がい者通所施設の看護師として利用者さんの健康管理に関わっている。人工呼吸器を使用している寝たきりの方も通所している。大阪府として職員のPCR検査を定期的に実施している入所施設と感染のリスクは何ら変わらない。

 3月以降、堺市内の障がい者関連施設でクラスター発生が相次ぎ、スタッフは神経をすり減らしていた。行政からの支援は衛生材料費の支給のみ。「無症状でも感染している可能性があることが一番の不安だ。通所施設もPCR検査をしてほしい」「もし利用者さんに感染させてしまったら、即、命の危機につながる」と切実な声を聴いた。

 私たちZENKO堺・河内長野は、無症状者を対象にした社会的検査の実施を求めてきた。その実現のためには、まず感染のリスクの高い人たちを守ることが先決だと考えアンケート調査に取り組んだ。そして、堺市に対し4月30日、「障がい者通所施設からの要望書」を提出した。今後も第2弾を模索している。

(堺市・石黒和代) 
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