2021年05月28日 1675号

【維新松井市政の暴走 子ども無視のオンライン実験" 大阪市】

 4月25日の緊急事態宣言発出と同時に大阪市の学校では、子ども無視のでたらめな事態が続いている。維新・松井一郎市長は、検査拡大など感染防止策は放置の一方、小・中学生を自宅に閉じ込めるオンライン学習接続実験≠強行した。

 子ども1人1台の端末タブレットがすべてに届いたのはようやく4月。だが、市長は「宣言と同時に全校一律に家庭オンライン学習にする」と独断で公表した。教育長はいったん「実施不可能」と表明しながら翌日には一転。給食の前後2時間だけ登校して授業、他は朝から全員自宅「学習」。しかし市内400校強のうちひとにぎりの指定校を除く大多数の学校では、1〜2回タブレット接続の実験≠ェできるだけ。子どもたちは毎日、紙の宿題プリントというのが実態だ。

 校長も含め教職員や保護者らから「感染防止対策をして普通の登校を!」の声が広がった。窮した松井市長は、またも独断で5月末までの予定を「24日から通常登校に繰り上げ」と発表。教職員なかまユニオンは「直ちに中止し、登校を」「感染校の全員PCR検査」「5月27日全国学力テスト不参加」を要求している。

(教職員なかまユニオン・笠松正俊)
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