2021年05月28日 1675号

【DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)とともに辺野古を止める ZHAP賛同署名運動がスタート】

 5月13日、那覇市の沖縄県庁記者クラブでZHAP(ZENKO〈平和と民主主義をめざす全国交歓会〉辺野古プロジェクト)の賛同署名運動をスタートする記者会見を行いました。

 ZHAP賛同運動の意義は、アメリカのDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)とともに、民主党の左派・プログレッシブ議員連盟(91人所属)などからバイデン政権の中枢に対して直接辺野古新基地建設の断念を迫ることです。賛同を呼びかける目標は8月下旬のDSAの大会までに1万人、年内に10万人です。

 記者会見の前日、DSA国際委員会が正式に呼びかけ人に加わり、連帯メッセージ(別掲)も寄せられました。3回の国際会議でDSAと協議を重ね、辺野古の豊かな自然や軟弱地盤・活断層により基地建設が不可能なことなどを伝える中、辺野古反対で連携する運動がアメリカでも動き始めました。米国社会の変革をめざす9万人の会員を有するDSAの協力を得られたのは非常に大きいです。

 会見では、ZHAPメンバーの奥間政則さんが「辺野古を含む海域が日本で初めてホープスポット(希望の海)として指定された。これを守るためにDSAとともに全国ではなく全世界で辺野古を止めよう」とアピール。呼びかけ人(5/18 3団体48人)の一人、沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんは「新型コロナの影響で組織的な阻止行動は止まっているが、工事は変わらず続いている。自主的な闘いは1日も休んでいない。万が一完成したら戦争の最前線になる」と座り込みを続ける思いを、彫刻家・金城実さんは「遺骨を基地建設に使うなどという政府の動きは絶対許せない」と憤りを語りました。

 会見は沖縄地元2紙などに掲載され、大きな反響がありました。オンラインでも賛同数が急速に伸びています。この運動への期待感が大きいのだと感じます。日本語だけでなく英語、韓国語、スペイン語と4か国語で署名も準備しています。国際的な声を広げ辺野古新基地建設を止めましょう。

(ZENKO共同代表・田中拓真)

DSA国際委員会からの連帯メッセージ

 DSA国際委員会は、沖縄・辺野古における軍事基地の建設に反対すZHAPの共闘運動に結集するすべての団体・個人に連帯を表明する。DSA国際委員会は、バイデン政権及び日本政府に辺野古新基地建設を中止するよう要求する。軍国主義推進のために現地の地域社会を壊す、米軍基地の太平洋地域における維持、増強は終わらなければならない。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS