2021年06月04日 1676号

【選ぼう カジノ反対の市長を/カジノの予算はコロナに使え/横浜パレードに市民の共感】

 カジノ誘致の是非を問う住民投票条例案の否決から4か月半。5月23日、「選ぼう!カジノ反対の市長を!」と訴える横浜パレードが「STOPカジノ横浜市長選共同アクション」と「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」の共催で行われた。

 横浜市長選は8月8日告示、22日投開票。パレード出発前、桜木町駅前広場であいさつしたアクション共同代表の青島まさはるさんは「一本化された候補を立て、カジノNOの市長を当選させれば、10月の整備区域申請はあり得ない。カジノは止まる」と述べ、「コロナで700人以上が自宅療養中。自宅で亡くなった人もいる。いま必要なのは命を守ることではないか」と力を込める。

 立憲民主党・共産党・社民党の市議・市議候補のあいさつ、「月桃の花」歌舞団のエイサーと歌、『線路は続くよどこまでも』の替え歌『選挙に行こうよ市長選』、ともにつくる会会員によるカジノ漫才・クイズ大会が場を盛り上げる。

 「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」の岡田尚弁護士は「愛知県知事リコールで逮捕者が。市民の中から出た直接請求署名ではなかったということだ。林市長も『横浜は間接民主主義が機能している。住民の直接投票などいらない』と。カジノ反対運動で培った幅広い陣形、住民自治を取り戻そうという強い熱意を受け継ぐ候補者を」と期待を示した。

 市内各区の市民グループから「市長選の投票率はずっと30%台。選挙に行く人を増やそう」(磯子区)「新市庁舎を見てほしい。いかにひどい市民を排除する建物か」(栄区)などの発言が続く。

 アクション共同代表の伊藤新さんが「きょうは、8月22日に市長選があること、まもなく決まる候補者にみんなで投票しカジノを止めようということを伝えたい」とまとめた。

 好天に恵まれたこの日、パレード・コースのみなとみらい地区には大勢の人が繰り出していた。飛沫感染防止のため参加者が声を出すことは控えたが、宣伝カーのスピーカーから響くコールのリズムに合わせて体を動かす少年たちの姿も見られ、「カジノの予算で検査を増やせ」「選挙に行こう」「横浜の未来 みんなで決めよう」のアピールは確実に市民に届いた。

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