2021年06月11日 1677号

【維新松井市政に現職校長が声 処分を許すなとユニオンが行動 大阪市】

 維新松井市政の暴走、子ども無視オンライン実験で子どもたちが犠牲となった。

 「オンラインではログインすらできていない子がたくさん…」(保護者)などの実態に、「子どもの安全・安心も学ぶ権利もどちらも保障されない状況をつくり出していることに、胸をかきむしられる思い」と言う現職小学校長・久保敬さんが、市長、教育長に「大阪市教育行政への提言」を送付。「『生き抜く』ではなく『生き合う』世の中を」と実名で訴えた。

 共感した市民が拡散し「提言」が話題に。松井一郎市長は「我々と考え方が違う。ルールに従えないなら組織を出るべき」と処分をちらつかせ、市教委も校長の事情聴取を始めた。

 教職員なかまユニオンは5月25日、松井市長の「オンライン学習宣言」が市長と教育委員会の関係を定めた地教行法違反であることを指摘した要請書を市長・教育長に提出。総括を明らかにし、久保校長を処分しないことを求めた。翌26日、市役所前で宣伝行動も。

 子ども無視のオンライン実験に示される維新の教育支配をこれ以上許してはならない。声を上げる人を拡大する努力を続けたい。

(教職員なかまユニオン・松田幹雄)
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