2021年06月18日 1678号

【北海道/高江で続く座り込み行動 地域から核ごみ反対の闘いも】

 6月5日北海道集会は、緊急事態宣言の影響で会場使用ができず、オンライン配信のみで行われた。

 ヘリパッドいらない住民の会の儀保昇さんが、東村高江での闘いを報告。もともと少なかった高江に関するメディア報道は、米軍ヘリパッド建設強行後途絶えたが、報告の中で上映されたユーチューブ配信企画「ありがとうやんばる」の動画と併せ、返還された米軍北部訓練場跡地で自衛隊配備に向けた動きが着々と進む実態が明らかにされた。

 現地では、米軍関係者にも自分たちのメッセージが伝わるよう、英語のプラカードを掲げ、シュプレヒコールも英語で行うなど工夫を凝らした座り込み行動が続いている。「メッセージは米軍関係者に伝わっていますか」との視聴者からの質問に儀保さんは「伝わっています」と明快だ。

 現地の米軍廃棄物に関する質問も出た。地元で有機農業を続ける儀保さんにとって基地は命を奪い生活を直接破壊するものだ。

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)北海道からは、福島原発事故後10年の情勢と課題とともに、寿都町、神恵内村で2020年に浮上した核のごみ問題に関する報告があった。菅政権が4月に表明した福島原発の汚染水海洋放出決定と、北海道で進む核ごみ受け入れの動きは、ともに国が「今だけ、カネだけ」で推進してきた原発の後始末だ。道外では知られていなかった核ごみ反対の闘いが、署名、住民投票請求、選挙などあらゆる手段で続いていることも報告された。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS