2021年06月18日 1678号

【兵庫/子どもたちの未来にミサイル基地は要らない】

 6月4日兵庫集会では、宮古島から楚南有香子さん(てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会)がミサイル配備で緊迫する島の状況を報告した。

 宮古島へのミサイル部隊配備に伴い、弾薬庫も供用開始。監視を続けていたが、6月2日、ついに陸上自衛隊ヘリで弾薬が基地に強行搬入された。楚南さんは「テレビで見た子どもたちも『こわかったよ』『いやだ、持って帰ってほしい』とちゃんとわかっている。この子どもたちの未来にミサイル基地はいらない」と繰り返し強調する。

 宮古島は飲料水・農業用水すべて地下水で賄っている。基地内で汚染物質の流出があれば、水源が汚染される可能性があり、再び飲めるようになるのは1200年後との試算もある。弾薬庫は集落のすぐそばで、一番近い民家は200bしか離れていない。平時でも弾薬庫が爆発した場合、住民は逃げる間もなく巻き込まれるのは明らかだ。

 楚南さんらは、スタンディング、監視行動、説明会開催の要請などを粘り強く続ける。「子育てしながらの活動はむつかしいこともあるが、子どもがいるから、命を守る、戦場にしてはならないと闘える」と語る。

 集会では、「平和と福祉のまち西宮をつくる会」から、西宮市長あてPCR検査等を求める緊急署名集めや集いなど、地域で命とくらしを守る取り組みも呼びかけられた。

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