2021年06月18日 1678号

【遺骨を基地の埋め立てに使わせない 沖縄】

 6月1日、那覇市内で沖縄集会が開かれ、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが、遺骨を埋め立てに使わせてはならないと行ったハンガーストライキを報告し、決意を語った。

 集会では、ZHAP呼びかけ人の上間芳子さん(沖縄平和市民連絡会)が賛同署名運動を呼びかけ、黒柳堯憲さん(島ぐるみ宗教者の会)が「具志堅さんと一緒に1週間の断食をさせていただいた。ZENKOのみなさんと沖縄のさまざまな問題に取り組んでいきたい」と連帯あいさつも。

ガマフヤー代表 具志堅隆松さん これは人の道に外れている 間違ったことは正せる

 私たちが遺骨を調査してきた魂魄の塔≠フ西側が急に伐採されたので、防衛省に連絡を入れ「あなたたちは南部の土砂に遺骨があることがわかっていて、辺野古新基地建設の埋め立てにその土砂を使う計画を決めましたか?」と問い質した。3回尋ねても無回答だったので「みなさんは人の道に外れていますよ」と言って終わった。沖縄防衛局やさまざまな役所へ要請に行ったが、時間の浪費だった。

 世の中に間違っていると言い切れることはあまりないが、これは全く間違っている。この話をすれば、自民党や公明党の沖縄県連も同意して国に申し入れをしてくれた。だから、多くの人に事実を知らせれば、みんな反対すると確信した。

 3月1〜6日に沖縄県庁前でハンガーストライキを行ったが、あんなにたくさんの人が来てくれるとは思わなかった。ご遺族の話も忘れられない。私が勝てる自信があるのは、話を聞く人がみな「国は間違っている」と言ってくれるから。

 遺族にとって南部の土はお墓。それを戦争のための基地に使っていいのか。全国の遺族に訴えるために6月19日から23日「慰霊の日」まで、県庁前と糸満市摩文仁の「平和の礎」でハンガーストライキを行うことを決めた。

 私は子どもたちに言う。日本は主権在民だから、自分たち一人ひとりがどういう国にしたいのか決めることができる。だから私は声を上げる。集会に参加している方の思いも沖縄を平和にしたい。世界から戦争をなくしたい=\同じだ。



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